サイエンスカフェと「出会い」
すでにご案内していますが、3月3日の月曜に、次回のサイエンスカフェを予定しています。
第15回カフェ・シアンティフィーク
「音と音楽の狭間―The Interface between sound and music」
ゲスト: 城一裕さん(東京大学先端科学技術研究センター/サウンドアート)
日時: 2008年3月3日(月)19:30〜21:00
場所: 現代HEIGHTS
■iPodが音楽のあり方を大きく変えたように、どのような道具を使うかによって、人の活動は大きく変化します.次回のカフェ・シアンティフィークでは、様々な音具(音を出すための道具)を開発している、研究者/アーティストの城一裕さんを囲んで、城さんの作った音具で実際に音を出しながら、音と音楽の狭間について考えます.
(詳細は、カフェ・シアンティフィーク東京ホームページで)
今度のゲストは、東大の先端科学技術研究センター(略称:先端研)の若手研究者で、サウンドアーティストとしての活動もされている、城一裕さん。
実は城さんは、以前、メディアアートをテーマにサイエンスカフェをやったときの参加者の一人でした。
サイエンスカフェが終わったあと、そのときのゲストの藤村さんと参加者の何人かが会場の現代ハイツに残って歓談していたのですが、それが縁となり、その後、別の用件もあって、城さんとそのご友人と僕とで下北沢に飲みに行くことになりました。そのとき、ゲストとして参加してもらうと面白そうだなということで、唐突に、「今度、喋りません?」とお願いし、お引受けいただいたのでした。
そういえば、そのときのゲストの藤村さんとの初めての出会いも、一昨年の5月、シンポジウムでの講演のため日本に訪れたアン・グランドさん*1と、カフェ・シアンティフィーク東京の何人かとで、神楽坂で食事に行ったときのことでした。
とりあえず飯田橋駅で落ち合ったものの、だれも神楽坂界隈のお店には詳しくなかったこともあり、どうしようかなんて悩んでいたところ*2、トム*3が、「友人が近所に住んでいるので案内してもらおう」と言いだし、それから電話で連絡をとってあらわれたのが藤村さんでした。
そのときは、神楽坂界隈を軽く案内してもらい、普通にお酒を飲むだけで、どんな研究をやってるなんて話はまったくしなかったのですが、それから何カ月か経ったあと、サイエンスカフェのゲストとして、トムから藤村さんの名前が出てきて、お願いすることになったわけです。
ただそのときも、「メディアアート」というものについて僕もなにも知らなかったので、「トムが推薦するんだから」ということでお招きしたものの、「メディアアート」がどういうもので、それがどうサイエンスを関わるのか、なんてことが見えてきたのは、当日、実際にサイエンスカフェが始まってからでした・・・
ちなみに、藤村さんといえば、今度、MySpaceさんとのコラボレーションで実施するサイエンスカフェのゲストにもなっていただいています。
Café Scientifique Tokyo x MySpace.Café 第1回サイエンスカフェ
「触覚の未来」
ゲスト: 藤村憲之さん (メディアアーティスト)
日時: 2008年2月23日(土) 14:00-16:00
場所: MySpace Café TOKYO (café LoiteR/表参道)
■テクノロジーとアートが出会うなかで、新しいアートのかたちが生まれつつあります。人と人とのつながりを、思いもしなかったかたちで実現するアート作品。それを影から支えるテクノロジー。インタラクティブなデザインを素材に、触ること、コミュニケートすることについて考えます。
(詳細は、カフェ・シアンティフィーク東京ホームページで)
現代ハイツで扱った話題を、違った場所で、違った環境で(今回は、作品の動画もご覧いただけます)、違った参加者のもとで話し合うとどうなるのか、というのが楽しみなところです。
ちなみに、今回のMySpaceとのコラボレーションがはじまったきっかけも、また、会場となるLoiteRの出会いも、奇妙な縁としか言いようがないのですが、それについての話はまた次の機会に。
それはさておき、サイエンスカフェをこれまで3年間、たいした苦労も感じることなく続けてくることができたのは、少なくとも僕にとっては、サイエンスカフェを通して生まれてきた、広がってきた、いろいろな「縁」や「出会い」が、すごく面白く、そしてとても刺激的なものだったから、ということに尽きます。
個人的には、ゲストとのうちあわせも含めて、サイエンスカフェを一番、楽しんでいるのは、主催者側だろうな、と思っています(笑)
サイエンスカフェをきっかけに、新しい出会いがあり、そこから新しいものごとが始まっていく。
僕にとって、カフェ・シアンティフィークの活動というものは、まさにそういうものでした。
そして、サイエンスカフェに参加されるみなさんにも、サイエンスカフェという場が、そういう場になってくれれば、と思っています。
ということで、いきなり長くなりましたが、とりあえずこの辺で。